シジフォス

アクセスカウンタ

zoom RSS 一緒に闘う あなたは一人じゃない…との呼びかけ

<<   作成日時 : 2017/08/07 06:33   >>

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

今週11日から9日ほど離日する。2年ぶり8回目のピョンヤン訪問で、今回も全国からの代表団の事務局役を務める。周辺からは「また行くの」と呆れ顔をされたが、これもライフワークのひとつで、日本の戦争責任を果たすまでは死ねない(苦笑)。もちろん他にも懸案課題は多数あり、昨日も「労働情報」誌の原稿をアップしたし、頭に入れておくべきテーマも実に多い。ただ、多くの労働組合は不思議に夏休みに入っている。原爆忌からお盆明けまではほとんど日程が入らないし、裁判所も日程をいれない。ただ、労働相談を受け付けているユニオンは、なかなか休めない。何よりも、自分も地区労時代に数十件の事件を担当していた時期があり、当事者の痛切な訴えに心が安まらない。

今朝は、ある事件を胸に刻んでおきたい。先月、東京・新橋のキャバクラ店で働く女性が関係者の男に殴られ死亡した。亡くなったのは、Yさん(19)。実質的な経営者とみられるI被告に店内で暴行を受け、急性硬膜下血腫など意識不明の状態で病院に搬送され、6日後に死亡。Yさんは16歳の時に産んだ2歳の子のシングルマザーで、"割のいい仕事"ということでキャバクラで働き始め、1千万円を貯めるという目標を持っていたという。『週刊文春』によれば、I被告はキックボクシングジムに通っており、Yさんのシフトを厳しく管理し、友人との接触を禁止。毎日店で働かせていたという。記事は、自分の立場を利用して、恋人になるよう迫っていたとも伝えている。Yさんの母は「どんな気持ちで殴られ続けたのかなと思うと、本当に悲しいし、悔しいし涙が止まらない」。その隣では、Yさんの子が「これママ?いい子いい子していい?」と、骨壷の入った箱をさすっていた…という。

キャバクラユニオンは7月29日に「ただこの暴力を見つめてほしい」との声明を発し、こうTwitterに書いた。<声明をみんなで検討して書いた。ちゃんと伝わるといい。安心して働けるようになるといい。理不尽さに黙らない人は増えてる。もっと増えれば暴力だって抑え込める。でも、いまキャバユニは相談にも全部は対応できてない。時間と人手。。足りない>。池田幸代さんも声明を読み<女性だから殴られ、水商売に従事しているから殺される 同種の事件が繰り返されているのは、この社会が水商売で働く女性は殴ってもいいとみなしているからです>とリツイートした。

しかし、その池田幸代さんも怒っていたが、この新宿キャバクラ店暴行死事件および「声明」に対し、あってはならない凄まじいヘイトクライムなどが渦巻いている。キャバクラユニオンも<取り上げてくれたのはありがたいですが、コメント欄が「だから言わんこっちゃない」状態ですね>と呆れていた。これが日本の男社会の雰囲気だということを知るだけに痛い。どうすれば変えられるのか深刻に悩む。とにかく声明と関連記事を添付しておく。

キャバクラユニオン緊急声明 「ただこの暴力を見つめてほしい」 (2017-07-29)
https://ameblo.jp/cabaunion/entry-12296783608.html
 新橋のキャバクラ店に勤務する女性が殺されました。
 報道によると、今月4日、営業中の店内で「オーナー」である男性が、従業員である女性の「髪をつかんで引きずり、馬乗りになって顔を何度も執拗に殴る」などしたのです。
 女性は急性硬膜下血腫などの大けがを負った末、搬送先の病院で今月10日に亡くなりました。
 私たちは彼女の死に強い怒りと悲しみを感じます。そして彼女の恐怖と絶望に戦慄を禁じることができません。
 何より「彼女」は、「私たち」だからです。
 この事件で実際に振るわれた暴力は、キャバクラ店での接客に従事している私たちに日常的にほのめかされ、見せつけられてきたものです。
 この事件は決して個人間に生じた例外的事件ではありません。
 私たちフリーター全般労働組合/キャバクラユニオンは、当事者と共に闘う中で、経営者からの非道な支配と暴力を何度も目にしてきました。
 暴力は日常的にほのめかされ、見せつけられ、行使されています。この事件は特異で例外的なものではなく、私たちが常に向き合わされている現実です。
 そして、またしても始まった個人的関係と背景の詮索に、強く憤りを感じます。
 幾多の人々が機に乗じて「水商売だから悪い」「仕方がない」という結論にたどり着こうと情熱を注いでる。
 殺害の尻馬に乗って加害を上塗りする人たちには、どんな関係であろうと、どのような背景があろうと、殺害が正当化されていいわけがないと伝えたい。
 ただこの暴力を見つめてほしい。
 女性だから殴られ、水商売に従事しているから殺される。
 同種の事件が繰り返されているのは、この社会が水商売で働く女性は殴ってもいいとみなしているからです。暴力を終わりにするには、この差別的な社会の視線を徹底して問題にする必要があります。
 私たちは、私たちに注がれる差別的な視線に抗議します。そしてこの事件と、事件を産み出し続ける社会を強く強く追及します。
 2017年7月29日 フリーター全般労働組合/キャバクラユニオン


>″馬乗り暴行″で19歳キャバ嬢が死亡 「何かおかしいと思ったら相談を」キャバクラ労組が訴え(2017年8月2日 18時20分 AbemaTIMES)
http://news.livedoor.com/article/detail/13421368/

>新橋キャバクラ店暴行死事件でキャバクラユニオンが「緊急声明」発表 「この社会が水商売の女は殴ってもいいとみなしている」(2017/7/31 キャリコネ)
http://news.nicovideo.jp/watch/nw2900393

今日もう一つどうしても刻んでおきたかったのは、東京新聞の望月衣塑子さんがリツイートした<レイプは魂の殺人:詩織さん心境を語る(完全版)@tkatsumi06jさん訳 #FightTogetherWithShiori >を、読んだから…。<28歳になった詩織さん(姓は伏せたいと本人が希望)は今年6月,会見を開き,同僚の記者たちの前で自分がレイプされたことを告白した。彼女が期待していたのは性暴力被害者の待遇について改善を求める議論が高まることだった。だが,彼女のもとに洪水のように寄せられたのは,大量のヘイトメールだったと,詩織さんは言う。その多くは彼女を「自分から誘いをかけた”売春婦”」として捉えていた。記者会見でブラウスの一番の上のボタンを外していたことも,彼女の『罪深さ』として受け止められたようだった。> あらためてその記者会見完全版を読むことを勧めたい。
https://twitter.com/i/moments/893747638893400065

この国と傲慢に振る舞う男たちには何度も絶望しかけている。それでも、その一端を担ってきた大きな責任もあり、さらに深く悩み続けたい。この記事も胸に止めておく。なお今日の東京新聞・こちら特報部も同じテーマの特集を組んでいた。男性でも同じ思いを持つ方が多いのも気を強くする。

(政治断簡)個人と世界と真夜中のギター(朝日新聞政治部次長・高橋純子 2017.7.3)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13016389.html
 「自分の住む世界を変えたいんだよね? 君は。それを人に頼むんだ? 人のせいなんだ?」「自分が変わらずに、世界は変わらないよ」
 NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の脚本を担う岡田惠和氏が、4年前に手がけたドラマ「泣くな、はらちゃん」。世界を変えてと“神様”に懇願する主人公に向け放たれるこのセリフを、知覚過敏の奥歯でかみ締めた。都議選最終日、首相に振られる日の丸の小旗の映像をながめながら。
     *
 白い花柄のワンピースが、西日に映えてまぶしい。
 6月2日、国会議事堂前の歩道に、彼女はすっくと立っていた。不自然なほどまっすぐに伸びた背筋に、そこはかとない緊張感が漂う。胸元に掲げられたプラカードには、「FIGHT TOGETHER WITH SHIORI」(詩織と一緒に闘う)
 「性犯罪の被害を受けたのに、相手が不起訴処分になった」として検察審査会に不服を申し立てたフリージャーナリスト・詩織さん。その記者会見を見て、じっとしていられず、SNSで呼びかけられた抗議に参加したという彼女は21歳、大学3年生。
 ――ひとりで来たの? 勇気がいったでしょう。
 「いや、友達誘う方が、逆に勇気いるんで」
 ――どうして来ようと?
 「私、去年、電車で痴漢に遭って。本当につらくて、仲のいい男友達に相談したら、『お前でも痴漢されるんだ』みたいに言われて。これって何なんだろう?って、女性差別の勉強を始めて、自分がもっと主体的に社会を動かさないといけないって思って」
 同じようなプラカードを手にした150人ほどが、ただ黙って立っている。シュプレヒコールもなにもない静けさの底に、ずっしりとした怒りがたたえられている。
 でもそれは、詩織さんという固有名詞を超えて、自らの尊厳が傷つけられた時の痛みの記憶、その古傷から漏れ出す怒り、なのかもしれない。
 一緒に闘う。
 あなたは、ひとりじゃない。
 私たちは時に「誰か」に、そう伝えたくなる。誰も聞いていないのに、真夜中のギターを弾いてみたりする。
     *
 「個人の尊厳 国民主権」
 先日、日本記者クラブで記者会見した前川喜平・前文部科学事務次官はこう揮毫(きごう)した。自分の信念、思想、良心は自分自身だけのものとして持たなければいけない、と。
 個人。良心。自民党改憲草案はこれをどう扱っているか。13条「すべて国民は、個人として尊重される」の「個人」は「人」に、19条「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」は「思想及び良心の自由は、保障する」に変えられている。なるほどね、そういうことね――。
 あったことがなかったことにされ、なかったことにはできないと良心に従い声をあげた個人が攻撃される国は美しい国ですかそうですか。
 あなたは、ひとりじゃない。
 私はギターをかき鳴らす。じゃがじゃがじゃがじゃがかき鳴らす。夜明けまで。世界がぱちりと目を覚ますまで。


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
一緒に闘う あなたは一人じゃない…との呼びかけ シジフォス/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる