シジフォス

アクセスカウンタ

zoom RSS 朝鮮半島の非核化・核兵器廃絶は共和国の「国是」

<<   作成日時 : 2017/09/04 06:10   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 2 / コメント 0

訪朝する度に、共和国側の主要メンバーとは積極的に対話をしている。今回の訪問でも宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使と夕食を共にし、闊達に意見交換を行った。言うまでもないが参加者は「核兵器の廃絶」を主張しているし、朝鮮側も同様であることを強調しておきたい。自分がレポートした「2005年のピョンヤン」という報告書に対文協(朝鮮対外文化連絡協会=招聘団体)の副委員長らとの一問一答がある。12年前の意見交換だが、基本的スタンスは変わりないので、あらためて掲げておく。本来は、そんな主張するブログではない(苦笑)が、訪朝報告をした以上、責任(?)がある。

>●抑止力」としての核保有
Q 日本は世界最初の被爆国であり、非核三原則を国是としています。今回の核兵器保有宣言は、やはり認められません。
A わが国が仕方なくこのような措置をとったことを理解して下さい。好きこのんで核を保有しているわけではありません。朝鮮半島の非核化はわが国の国是です。しかし、イラクを見て下さい。もしイラクが核をもっていたら、米国はあのような武力行使はできなかったでしょう。わが国が自主・自立をはかるためには、核保有はやむをえません。今や米国はわが国に対し、単なる敵視政策に止まらず体制転覆を公然と表明しました。もはやわが国の対応にも限度があり、新たな戦争の勃発をおさえ、東アジアの平和を保つために、核兵器は「抑止力」となります。明白なことは、私たちは平和を望むし、これからも望んでいくということです。
 しかし、日本は米国の核の傘に入り、核搭載鑑があれだけ入港しているのに、よく非核が国是といえますね。また、核拡散防止といいますが、大国だけが核を独占して、他の国にはもたせないというのは誤った理屈です。核兵器は、今やインドもパキスタンも イスラエルも持っています。なぜ、それは問題視されないのですか。


共和国を訪問し「緊張関係など微塵も感じなかった」と報告しているが、もちろんそれは表面上であり、未だに朝鮮全土は休戦中とはいえ、戦争状況にある。核兵器を保有した際に、こんな寓話を聞いたことがある。「過去半世紀以上、朝鮮の兵士は靴を脱いで寝たことがないが、初めて靴を脱いで寝ることができた…」。世界を支配する米国という超大国に対し、戦争を行って勝ったのはベトナムと朝鮮という二つの小国だけだ。なおベトナム戦争にも朝鮮空軍は参加している。戦争そのものは社会主義的にも人道的にも否定されるが、核を中心とする軍事で全世界を支配し、民衆を抑圧し、抵抗を奪い、大儲けしているのは米国をはじめとする超大国であり、日本はそれに追随している。

関東大震災では多くの朝鮮人が理由もなく流言飛語だけで虐殺された。アベ政権は来年を明治150年として賞賛したいそうだが、朝鮮やアジア諸国を侵略し、植民地化し、何の反省もしないのはこの日本という国であり、戦争で敗北しても、朝鮮の分断を是認し(本来は侵略した日本こそドイツのように分断されるべきだった)、朝鮮戦争特需で経済復興をはかり、ベトナム戦争でもボロ儲けしてきた。米国支配の元に隷従し、軍事基地と思いやり予算を差し出し、「平和と繁栄」を無自覚に謳歌しながら、一度たりとも共和国に過去の清算を表明し、朝鮮半島の分断解消や国交正常化に足を踏み出すことがない日本政府に、核実験を批判する大義があるとは思えない。

今回の訪朝でも宋大使は、私たちに以下のように発言した(要旨)。一部だけ紹介してみる。

>宋大使 朝鮮は40年もの間、日本の植民地下にありました。言葉や名前など民族固有のものはすべて奪われました。解放されて5年間は国づくりをやりました。そこに米国から戦争を仕掛けられました。5年間の国づくりは全部台無しになりました。朝鮮戦争が終わってからまた建設をやり直しました。しかし、その時から我が国は「制裁」を受け続けています。それでもここまで発展してきたのです。金持ちはいませんが、みんなが均等に幸福に暮らしています。この世界の中で唯一12年間の無料教育制度を行っています。また唯一医療費が無料です。これらは「制裁」を受ける中でも勝ち取ったものです。
 米国は大規模な軍事演習を続けたり、外国への労働者派遣を止めさせたり、圧力を強めています。演習にしてもピョンヤンの占領とか、斬首作戦とか、侵略の目的をはっきりとさせています。我々はそれに対し、今まで築きあげてきたこの国と国民の生命を守らなければなりません。米国の核には、核でもって対抗しなければなりません。
 それに対し、日本政府はどんな反応を示してきましたか。米国の暴力には一切反対せず、朝鮮の正当防衛措置に対し激しい批判を繰り返しています。日本のマスコミも米国の戦略爆撃機や核空母・原潜、ミサイルなどには何ら問題せずに、我が国の行動に対しては「挑発」だと批判します。
日本は、地球上で最初の被爆国です。しかし不思議なことに日本人は米国の核に対しては脅威を感じません。ところが、米国に対抗して私たちが核をもつと脅威だと騒ぎます。何故でしょうか。これは日本の政治の策略です。我々は日本を攻撃すると言ったことは一度もありません。


多くの組織が今回の核実験に対する批判声明を発している。連合はまだのようだが、平和フォーラムが8/30に「朝鮮民主主義人民共和国によるミサイル発射に対する声明」を発しているので、その後半部分だけ添付して今日は終わる。ここには書いていないが、今回行われた米韓合同軍事演習は「作戦計画5015」を基本としており、これは核先制攻撃戦略を柱としている。さらには米国はこの間ICBMを4回も発射している。しかし、国連も日本も何ら米国を批判しないし、メディアも指摘せずに、朝鮮批判だけを繰り返している。度重なるヘイトキャンペーンは、再度の朝鮮人虐殺を是認しているようだ。

>今回の発射行為に対して、菅義偉官房長官は「ミサイル発射は断じて容認できない」「国際社会と連携し、さらなる圧力の強化を強く国連の場で求めていく」と述べている。平和フォーラムは、制裁措置の強化に反対する。
 1937年7月7日の盧溝橋事件から日本は対中全面戦争に突入した。翌年から国際社会は日本に対する一部の経済制裁を始め、1941年7月から8月にかけて、米国が対日経済制裁に参加し、対日資産凍結や石油の全面禁輸などからなるABCD包囲網が完成した。しかしこの制裁措置を受けながらも、日本が12月8日に真珠湾を攻撃し、無謀な対米戦争に突入したことは誰もが知っている事実であり、経済制裁のエスカレーションが平和に結びつかないことは、私たちの歴史が証明している。
 朝鮮戦争の休戦協定を平和協定へと訴える朝鮮半島の人々の声に、国際社会は耳を傾けるべきだ。植民地支配を行い、現在に至る朝鮮半島の分断の歴史に責任がある日本は、脅威を煽ることに力を注ぐべきではなく、国際社会、とりわけ米国と北朝鮮との仲立ちへの努力に、力を注ぐべきである。
 安倍首相は「発射からミサイルの動きを完全に把握しており、国民の生命を守るために万全の態勢をとってきた」と述べ、今回は破壊措置を実施しなかったとした。あたかも、ミサイル攻撃を軍事的側面から排除できるとする日本政府の主張に、私たちは騙されてはならない。日本には、イージス艦搭載のSM3と陸上配備のPAC3が配備されているが、専門家の多くが迎撃できる可能性は低いとしている。8月17日にワシントンで開催された日米安全保障協議委員会(2プラス2)で、小野寺防衛大臣は、迎撃ミサイル「SM3」を地上配備する米国製「イージス・アショア」を新たに購入する方針を伝えている。800億円とも言われる新規購入が、国民の安全のためではないことは明らかだ。
 平和フォーラムは、米朝対立が軍事力で解決できるとは考えない。米国や日本政府は、北朝鮮の核兵器放棄を対話開始の条件としているが、まずは対話を開始するべきだ。世界最大の核保有国とその核の抑止力に頼む日本政府の一方的な姿勢は、全く説得力に欠けている。核兵器禁止条約にさえ同意しようとしない米国および日本政府自身の立場がいま、厳しく問われている。また、私たちは日本政府のプルトニウム利用計画(高速炉開発と核燃料再処理工場の建設)の放棄を一貫して求めつつ、北東アジアの非核地帯構想の実現へのプロセスを構想してきた。日本政府が政策転換を国際社会に表明することが、北東アジアの対話への道を開き、ひいては日本の安全保障に繋がることを確信する。
 北朝鮮のミサイル発射に際して、12道県に全国瞬時警報システム(「Jアラート」)が発信された。これまで、各自治体や鉄道各社などが、ミサイル発射に伴って過剰な反応を繰り返してきた。教育現場においても効果の疑われる避難訓練を実施している。過剰な反応を煽り立てることは直ちに止めるべきだ。同時に、歴史的経過の中で、日本社会で生活してきた在日朝鮮人への謂われない差別が懸念される。日本国憲法の示す平和と民主主義、基本的人権を土台として、多くの人々が努力してきた多文化・多民族共生の理想に照らし、私たちは冷静に対応していかなくてはならない。
 平和フォーラムは、理解と信頼に基づいた対話による平和への努力へ、世界各国が相互不信を乗り越えて踏み出すよう、そしてそのために何をすべきかを真摯に議論することを、心から要請する。

http://www.peace-forum.com/seimei/20170830.html

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
朝鮮の核実験について
報道は昨日から、朝鮮の核実験と皇族令嬢の婚約内定の二つでもちきりだ。酔流亭は後者には興味が無い。前者(朝鮮の核実験)については、たった今シジフォスさんのブログを読んで目を洗われた。いつもながら人のフンドシで相撲をとるみたいで気が引けるのだけれど、これは是非「拡散」したいので、またシジフォスさんの今日の更新記事を貼り付けます。朝鮮半島の非核化・核兵器廃絶は共和国の「国是」(シジフォスブログ09/04更新記事)http://53317837.at.webry.info/201709/article_... ...続きを見る
酔流亭日乗
2017/09/04 09:13
再び、現実の場面での選択肢として
「敵を欺くにはまず味方から」という諺があります。北朝鮮の挑発を受け、安倍首相は「 ...続きを見る
公務員のためいき
2017/09/16 14:05

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
朝鮮半島の非核化・核兵器廃絶は共和国の「国是」 シジフォス/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる