シジフォス

アクセスカウンタ

zoom RSS 親米エジプト政権の危機は何をもたらすか

<<   作成日時 : 2011/02/05 08:36   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 1

ブログで「一生酒を飲んではいけない」と医者から通告されてしまった青年ユニオンの河添誠さんのツイッターを毎日読まさせていただいている。ちなみにツイッターを愛読しているのは、金子勝さん、野川忍さん、東部労組の須田光輝さん、安田浩一さん、エボルバユニオンの丸井美穂さんに止めている。これ以上拡げると、一日中、ツイッターを見て過ごすことになる。ブログのチェックだけでも大変なのだから。

河添さんのツイッターで紹介されていたタレントのフィフィさん。エジプト人だということを知らなかった。そういえば日本にいるエジプト人を思い出せない…失礼だね。このフィフィさんのブログが素晴らしかったので紹介したい。私たちが、他国について書くとき、その国の人の意見を聞いて書くべきだと、あらためて痛感した。しかし、河添さんは、どうやってこのブログを見つけたのだろう。おそらく若者たちからの情報なのだろうが、羨ましい。自分の周辺にいる若者は娘くらいだ。それでは全文を紹介−(2/3のブログを1本にまとめました)。

>エジプトもいよいよ始まりましたね。どうしてこのタイミングでって、その最大の引き金となったのはチュニジアのジャスミン革命の成功でしょうね。
エジプトはアラブのリーダー的存在なんだとゆう自覚が強いですからね、チュニジアに出来て、自分達にできないなんていうのはプライドが許さないでしょう。そもそも、Wikiリークスによるチュニジア上層部の贅沢三昧の暮らしぶり暴露がきっかけで起こったこのジャスミン革命、革命に至るまでにtwitterやFacebookでデモの呼びかけが行われるなんて、皮肉ですよね、エジプト革命も同じですが、アメリカで生まれたソーシャルネットワークを駆使して、結局親米政権を打倒しようとアラブの人々が団結したのですから。
でも、まぁ起こるべくしておきた革命なんですよね。だいたい三十年も政権を握ってる大統領がいる事自体が不自然なんですから。物心ついた時からずっとムバラクでしたよ。しかも、街の一角に掲げられた大統領の写真はたぶん就任当時の物から変わってないと思う。83歳の割に若く見えるのは何度となく繰り返された整形と、下からのライティングのおかげかとおもう。
そもそも、日本でまともにアラブを解説してくれるような報道は今までも少ない、そしてこの場に及んでも、アラブの情勢をうまく伝えられる報道機関が無い訳で。アラブについて研究してる人は少なく無いはずなのにね、なんで、なんにでも解説するような人にコメントさせてんの?信用できる情報ではないですよ。
私の母が日本で国際政治の博士号を取ってまして、わたしも少なからず母の影響をうけて育ちましたので躊躇する事なく言わせていただきますけど、そもそもこの革命、エジプトの民主化運動なんて言葉で軽く繰られても、それでは深いところは読めませんよ。
エジプトは他のアラブ諸国に比べたらただ一点を除いては不自由なく生活している国ですからね。はっきりいいましょう、ムバラクは確かに長年政権を握ってきたので独裁政権です。しかし、それはアメリカの作った親米政権による独裁であるわけで、国民はその親米による独裁に憤慨しているのです。それはなぜ独裁政権である同じアラブの隣国リビアではこの時期に革命が起きないかとゆう理由が物語っています。要するに民主化を求めているならリビアでも同じように革命が起こっておかしくないですよね?つまりこれは民主化運動とは違うんです。親米政権にウンザリなんです。リビアはちなみに反米政権です。
エジプトは対外的に良い面をしていますが、本当に外国人ばかりが優遇されていて、国民は虫けらのように扱う国です。極端な話、外国人の方が仕事に就きやすくてエジプト人はあぶれてるなんてこと、ほんとに過言ではないくらい。わたしもいく度となく大使館で不快な思いをしています。大使館に働いている外国人スタッフは高い給料をもらっていながらエジプトのために積極的に働いてもいない、それを嗜めると、エジプト人スタッフが外国人をかばい、同じ国民をバカにする。エジプトの政府の態度がまさにそれ。そんな事があたりまえの国だったんです。だからそれに不満を持ち度々旅行客を狙ったテロも起きたんです。エジプト政府に、海外ではなく、国民に目を向けて欲しい、または今の外国に媚び売る政権にダメージを与えるためにテロが起きていたわけです。
今回のムバラク政権後、はたして誰がリーダーになるのか、いちばんかたずをのんで見守っているのがアメリカでしょうけど、なんてたって、デモを抑え込んでしまったら各国の民主化を進めよと非難し攻撃をしてきたこれまでの姿勢に矛盾がおきますから、ヒヤヒヤしながらも民衆を支持するなんて心にもない態度しちゃって。その見返りに反米政権が誕生しようもんならどうしましょうと心配で仕方ないでしょうね。
野党であるムスリム同胞団の事が度々メディアで紹介される際に、この同胞団を過激派とイコールに誤解して解説する人がいますが、ちゃんと勉強した上で話をしていただきたい。それに足元すくわれて知識の無さが誇張されてしまいますよ。日本語でもアラブの政治の本を読めば書いてあるが、ムスリム同胞団は孤児院や病院などを設立し古くから民衆をサポートしてきた団体、組織であって、過激派とは全く異なる。むしろムスリム同胞団をアルカイダなどのように扱って世界にその誤解を広めたのはアメリカ。その方がアメリカに取って都合がよかったから。イスラムはテロだ、アルカイダなどとゆう単純かつ幼稚な思想をメディアを駆使して無知な人間に植え付けたことで、アラブの立場を窮地に追いやり、中東での立ち振る舞いを世界に納得させてきたんだから。 まぁ、でもそんなアメリカのパワーバランスももう崩れてきているわけで、その証拠にいまアラブの火薬庫から次々に噴煙が上がっているにもかかわらずそれを消火できずにいる。わたしはまさに世界地図が描き変えられる瞬間を目にしているようで身震いの連続なわけだが。
今まさにミダン・タハリール(解放の広場)で100万にも及ぶ民衆が新たな歴史の一頁を塗り替えようとしている。わたしはこの人々を見るとき、わたしの生まれる前ではあるが、かつて記録映像で見たナーセルの死を悼む群衆と重なった。あの時と目的は違えど、エジプト国民が一つになった事がどれだけの重みを持つのか、今この時代に、これだけの人間が情報を遮断されてもなを一つになれる事がどれほどの意味を持つのか、世界中に問いかけているようでならない。
最後にエジプトに旅行にきたにも関わらず観光もできる状態ではなく、さらにはホテルに缶詰、空港で足止めとなった方々には大変心を痛めています。帰国されたあるご婦人が、『またしばらくして落ち着いたらエジプトに行きたいです』と空港でインタビューに応えてらっしゃいました。その言葉はエジプトにとってどれだけの勇気と励ましであるでしょう。感謝の気持ちで涙がこぼれました。
エジプトを愛して下さる方々のためにもエジプトは生まれ変わって自らの力で立ち上がりもう一度みんなが訪れたい国にならなきゃなと思うわけです。エジプトを愛して下さる日本の皆さんほんとに有難うございます。
現在、エジプトには母と妹が里帰りしています。母はこの歴史的な瞬間の経緯をエジプトで見守りたいという事なので予定を変更してしばらく日本には戻らないそうです、といっても、空港がパンクしてますし。ネットはまだ遮断されていますがようやく携帯も繋がり通話状態は良くないですがなんとか連絡が取れるようになりました。
一日も早くエジプトに平穏な日々が戻るよう遠い日本から願うばかりです。これ以上人々の血が流れることがありませんように。
(何卒、今回の記事も携帯で打って投稿してますので読み辛いとは思いますが、ご了承ください。)
なぜ今頃になってムバラク支持派がメディアへのアピールを始めたのか。
ムバラクはこの長きにわたる独裁政権において今まで副大統領とゆうポジショニングを設けてこなかった。これはムバラクの前のサダト大統領(これまた親米政権)が軍のクーデターによって射殺されたのが副大統領を含めた幹部の陰謀によるのではないかとの見方があり、自分も同じように暗殺されることをおそれてきたから。
それが今回のデモを受けて1月29日、突然スレイマンという人物を側近として副大統領に任命した。このスレイマンという人物は何を隠そうエジプトの秘密警察を束ねる内務省長官でCIAとの繋がりも深い、もうお気付きだとは思いますが、そう、デモが開始され一週間以上も経つこの時期になぜ、突然ムバラク支持派が現れた謎がとけますよね?しかもこの数日アメリカとスレイマンが電話でやりとりもしているこのタイミングに。日本のメディアでも触れていますが、ムバラク支持派の人が秘密警察のIDを所持しているとの情報がありますが、つじつまが合うわけですよ。
ムバラク反対派が100万越えでデモしている中にだれが好きこのんで突っ込んできますか?はぁ、本当にエジプトの政治は腐敗している。自分の支持なんてものは金で買えると信じてるんですよ。まぁ、実際これまで賄賂で回してきた行政ですから。それがこんな時に露骨にでちゃうと、世界にその汚職の仕組みを見せているようで情けないですよね。
なんだかムバラク支持派の持っている真新しい垂れ幕やプラカードは個人が作ったとは思えないクオリティだったし、何よりムバラクの写真うつりが良すぎだし。本人がチョイスしちゃってんのかなと思わせるほどで。
blogを読んでたくさんのコメント頂きました。これだけの反響をみると、いかに日本の情報が人々のニーズに沿っていないのか、また、みなさんが世界情勢を知りたいという気持ちが強いのかを感じるわけです。頭ごなしにこの国の人は国際政治なんて関心ないなんて決めつけて、低俗な話題を垂れ流しにしているメディアは、それ自体がいずれ国益に何らかのダメージを与えかねないという事を自覚して頂きたい。
今日本人が求めているのは、国内だけの問題では無いはず、海外の動きもみて、自分達の今後を見極めて行きたいのだと思う。


フィフィさんが、わざわざ書かなかったのか、反米というのは反イスラエルに通じるのだと思う。イスラエルを擁護する勢力とアラブとの闘いは、解決とはほど遠いほど深い。これも愛読しているブログ「初老の徳さん」が。珍しく、専門である韓国分析以外に取り組み、結構説得力のある分析をしていた。情勢がどう推移するかはわからないが、徳さんの分析を要約して紹介し、日本には何も波及しない米告追従一辺倒のマスコミ論調と政府にウンザリしつつ終了。中国では数万人の態勢で飛び交うメールなどのインターネットチェックを行っていることなど、次々に驚く話が出てくるし、目が離せない。

これから講師で一泊、日・月は関東ブロック労委労協の総会・研修会でまた一泊。併せて都合80ページのレジュメを説明することになる。したがって、ブログの更新は月曜日夕方の予定…だが、どうでもいいか。昨日は夜7時から都労委におけるある事件の調査で帰宅は10時過ぎ。公益のS先生は、今週7コマ目の事件ということで疲れ切っていた。出身の法律事務所も大変でしょう、と聞いたら、収入がだいぶ低下しているという。しかし、S先生の献身的な努力に感謝したい。それに比べ、被申立人の代理人の酷さに唖然。いや反ユニオンで高名なK弁護士が可愛くみえるほどだった。「こんな働かずに組合活動をやる労働者は初めて見た。共産党には期待していたがこんな輩を支持するとは失望した。経営者には徹底的に闘え、解雇も考えろと言っている。労働委員会でダメなら、裁判所で勝つ」と公然と我々の前でいう人も珍しい。しかも某大学の労働法の教授だという…いや、色々なことがある。アッ脱線してしまった。それでは徳さんの分析を紹介−。

>ところでムバラク政権の危機は、アメリカにとってはまさに「中東の危機」と呼んでもよいほどの意味を含んでいます。エジプトの状態は、アメリカの中東政策の崩壊にも繋がる可能性を秘めています。中東一の軍事力を誇るエジプトは中東最大のアメリカの同盟国であり、毎年15億ドル以上の武器支援などを与え、70年代から今まで280億ドルを援助し30年以上もエジプトを管理して来ました。アメリカにとってエジプトはイスラエルとともに中東を支配するためになくてはならない存在でした。エジプトでの事態は大きな打撃となったでしょう。
 IRIB World service イラン・ジャパニーズラジオ(29日 17:03 )によれば、アメリカのバイデン副大統領は、「エジプトのムバラク大統領は、独裁者ではなく、アメリカの同盟者である」と述べています。効果的な手段も打てずに進退を決めかねるジレンマに陥っていることを示しています。プレスTVによりますと、バイデン副大統領は、アメリカ・PBSテレビのインタビューで、「反政府デモは起こっているものの、いまだにムバラク大統領の辞任の時はやってきていない」と語りました。バイデン副大統領は、エジプトの現政権を支持し、「ムバラク大統領は多くの事柄において、アメリカの同盟者と見なされており、中東和平計画や地域でのアメリカの地政学的な利益を維持する上で、大きな役割を担っている」と述べています。
 またこうした中、25日(火曜)の記者会見ではエジプト政府を不動の政府だとしていたクリントン国務長官は、その後、人権擁護のポーズをとり、地域における長年の同盟国であるエジプトに市民の人権を尊重するよう、勧告しています。オバマ政権の中枢からこうしたちぐはぐな発言が出てくるのはやはり事態に直面してどう対処すればいいのか決められないと言うことでしょう。
 ムバラク政権の崩壊によって、最大野党であるムスリム同胞党が政権を構成することになり反米政権が登場するようにでもなったら大変です。そうなれば中東一帯でイスラエルに友好的な勢力(アメリカに友好的な勢力)と、イランを中心とした反イスラエル(反米)勢力間の均衡が決定的に崩れることになるからです。アメリカにとってはエジプトが自国とイスラエルに敵対的になることはどうあっても避けるべき重大事です。しかしすぐに介入する適切な手段も方法もないというのが正直なところでしょう。
 アメリカ政府のこうしたジレンマはそのまま米メディアの主張にも現れています。ワシントン・ポストは29日の社説で、ムバラクとデモ隊の間を綱渡りしているオバマ政府の戦略は非現実的だと指摘し、ムバラクに改革履行を促すのではなく、野党勢力による平和的政権交代を準備すべきだと主張し、ロサンゼルス・タイムズは「誰もアメリカが政権交代を擁護することを期待していない」とエジプトの反政府勢力に対する支援に反対しています。
 オバマ政府は29日(現地時間)ホワイトハウスで外交分野最高位級緊急会議を開き2時間にわたって対応策を集中的に協議したと言います。毎年13億ドル以上の軍事支援と20億ドルの経済援助を提供しながら事実上「後見国家」の役割を果たしてきました。したがってアメリカがどのような対応を選択するかは、ムバラク政権の運命に決定的な影響を及ぼすことになるでしょう。
 しかしアメリカにとって最大の問題はムバラクに代わる親米勢力を確保できないでいるという点です。かりにアメリカが介入することで、エジプトで平和的に政権交代を実現することができたとしても、ムバラクに変わる勢力を見出すことができるのかという不安が残るでしょう。たぶんクーデターによる政権奪取についても考えているでしょうが、事態が突然発生しており、そうした準備が整っていないようです。また仮にクーデターを企てるとしてもやはり忠実な親米派軍人(将校)集団を確保できていないと言う点がネックになるかもしれません。また軍の一部がすでにデモに合流していると言う情報もあります。それはクーデターが内戦にまで拡大するやもしれないという危惧さえ産んでいることでしょう。
 エジプトでの事態収拾が逆に混乱を深める結果となった場合、アラブ諸国のスタンスが一気に反米に向かうかもしれません。現在アラブ諸国はイスラエルから見て北側のイラン、シリア、レバノンを含めたイラン軸と、南側の北アフリカのエジプト、イスラエル、パレスチナ自治政府、ヨルダンのイスラエル軸、そしてペルシャ湾ガルフ沿岸国家で構成される穏健軸が均衡を保つという構成を見せていますが、このバランスが崩れイスラエルにとって極めて憂慮される事態が生じる可能性があるからです。
 すでにレバノンはアメリカがテロ組織と規定したヒズボラが支援する人物が首相となり、反イスラエル、反米の姿勢をはっきりと示しています。またヨルダンにまで反政府闘争が拡散しており、パレスチナ自治政府は最近ウィキリークスによってイスラエルとの秘密協定の存在が暴露され(いわゆる「パレスチナペーパー」)、ハマスの勢いが強くなるなど、アメリカの友好勢力と言われているアッバス自治政府の立地が揺れています。
 つまりアメリカの中東政策が枠組みごと動揺しているわけですが、エジプトでのムバラク政権の崩壊とそれに続く反米、反イスラエル政権の登場ともなれば、その激震がヨルダンやパレスチナにまで影響を及ぼし、中東政策全体の崩壊という事態に直面する可能性さえあるのです。
 韓国ではすでにチュニジアでの政権崩壊を、韓国史における4.19人民蜂起−李承晩政権退陣と重ね、ムラバク政権によるデモ参加者らへの銃撃事態を5.18光州虐殺と重ねて報道されています。これはチュニジアやエジプト現状を韓国と重ねて見ていることを示しています。もはや政権交代しかないとの結論にほぼ達した、あるいは達しつつある韓国の進歩的勢力、民衆勢力がエジプトの現状を観察しながら今後の韓国をどのように描いているのかとても興味深いです。


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
デマッターだの綺麗事フェイスブック上にいたネットイナゴがリアルに出てきても、
暴徒は所詮、暴徒だったと言うだけの話ですな(一笑一笑)
ちゃんねらーことミル・イズミ
2018/09/12 20:14

コメントする help

ニックネーム
本 文
親米エジプト政権の危機は何をもたらすか シジフォス/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる