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zoom RSS 原発労働者にも「被ばく者健康手帳」の交付を

<<   作成日時 : 2011/06/17 07:29   >>

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どういうわけか、自分のところに毎日送付される「全労連メールニュース」によれば、6/15に開催された全労連・労働法制中央連絡会による「大震災と節電問題、雇用の安定と派遣法早期抜本改正求める院内集会」で、労働法制中央連絡会代表委員の東海林MIC議長が以下の通り発言したという。「本日午前、厚労省交渉を行ったが、その際、派遣会社の問題を強く要請した。派遣会社が避難所をまわりチラシを配り『派遣で仕事がある』と人を集めている。阪神・淡路大震災の経験では、派遣の仕事を求め出て行った人が、その後仕事を失い、都市部に低賃金でしか働くことができない浮遊労働者を作った。派遣は絶対にやめさせてほしい、派遣法を早期に抜本改正してほしいと要請した。」

重要な指摘だろう。そんな実態なのかと思うとゾッとする。そして6/14に新聞各紙が報道した「原発作業員10人と連絡取れず…東電発表」には、何の続報もない。厚生労働省が6月13日に、3月に作業した3726人全員の被曝量を20日までに評価し終えるよう、東電を指導した途中経過だというが、インターネットには、すさまじいまでの恐るべき書き込みが溢れている。とりあえず、公式発表を紹介すると…。

>作業員23人を外すよう指導(NHK 6月14日)
 東京電力福島第一原子力発電所で、作業員が相次いで被ばく限度を超えている問題で、厚生労働省は限度を超えていなくても、放射性物質を吸い込むなどした内部被ばく量が、100ミリシーベルトを超えているとみられる23人を、直ちに作業から外すよう東京電力に指導しました。福島第一原発では、2人の運転員の被ばく量が緊急時の限度である250ミリシーベルトの2倍以上だったほか、13日、新たに6人の作業員の被ばく量が限度を超えている疑いがあることが分かりました。
 厚生労働省によりますと、このほかにも放射性物質を吸い込むなどして体の内側から放射線を受ける内部被ばくの暫定値が100ミリシーベルトを超えている作業員が23人いるということです。
厚生労働省はこの23人について、このまま作業を続けると被ばく量が限度を超えるおそれがあるとして、直ちに作業から外すとともに精密検査を受けさせるよう東京電力に指導しました。
 また、東京電力は、発電所で長期間働いているおよそ3700人の作業員について、被ばく量の検査を進めていますが、およそ600人の検査が終わっていないということで、厚生労働省は、東京電力に対して今月20日までに検査を終えて結果を報告をするよう求めています。


事故発生から十数日間、すさまじい放射能の中にいた作業員のほとんどは検量計をつけていなかったとの証言がTVでは流されている。東京電力は、責任をもってすべての労働者の被ばく内容と健康状態を把握し、責任ある機関にリストを手渡す必要がある。とにかく医師が常駐したのも最近であり、新たな「被ばく者」だからだ。被団協は、下記の報道の通り、周辺住民に「健康手帳」を発行するよう要請した。

>東日本大震災:福島第1原発事故 被災者に健康手帳を 被団協が政府に要請(毎日新聞 2011年6月10日)
 日本被団協は9日、定期総会(8日)で承認した被爆者援護法(現行法)の改正と援護施策の改善を与野党や政府に要請した。厚生労働省に対しては、事故が起きた東京電力福島第1原発の周辺住民らに対して、被災状況を記録した健康管理手帳を発行し、健診を行うことなどを求めた。
 厚労省にはメンバー10人が訪れた。要請したのは、福島原発事故被災者への健康管理手帳の発行に加え、▽国に原爆被害への償いを求める現行法改正要求の立法化検討▽原爆症認定問題を解決するための厚労相との定期協議の早期再開▽08年に緩和された原爆症認定の新基準で「積極認定」の対象となった疾病から「放射線起因性」という要件を削除−−の計4項目。
 西区で被爆した児玉三智子さん(73)=千葉県市川市=は「(被爆者健康手帳や原爆症認定の申請で)状況の説明に被爆者は一番苦労した。今すぐに(被災者が)住んでいる場所や行動記録を書いた手帳を発行すべきだ」と話した。【加藤小夜】


正しい提起であり、そして、住民だけではなく、原発労働者にもあらたな「被ばく者健康手帳」を交付する必要がある。どれだけ多くの労働者が「体内被曝」に至ったか、おそらく想像を絶する数に至っていると思われる。原発労働者の悲惨な実態は、すでに多くのメディアが報道しているが、ここでは、あの蓮池透さんが、「ビジネスメディア誠」というHPで語った一部を、自分も紹介してみたい。

>私も、被ばくした――蓮池透が語る、原発労働の実態(前編) http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/07/news010_2.html
●多くの人が原発で働き、被ばくしている
 私は1977年から2009年まで、東京電力で働いていた。その間、原子力発電所や核燃料リサイクル業務を担当。最初の赴任先は福島第1原発で、そこで3年半ほど計測制御装置の保守管理などを行っていた。例えば原子炉の水位や圧力、中性子などを計測していた。その後、本店に配属され、再び福島第1原発に戻った。2年半ほどいたが、そのときには発電所全体の安全統括を担当。定期検査の結果を旧通産省に報告したりしていた。
 もちろん原発の中で、いろんな労働者がいたことは知っている。下請けとして1次、2次、3次、4次……一体何次まであるのか分からないくらい、たくさんの人が原発で働き、彼らが被ばくしている事実を知っている。原発は定期的に検査を行うが、そのとき東芝や日立などと作業契約を結ぶ。しかし東芝や日立の人が契約書にサインするわけではなく、そこからいろんな会社に作業が流れていくのだ。
 東電の人間が原子炉内で作業することはなく、あくまで「管理員」という立場。どういう作業が行われているのかを、最終的にチェックしている。簡単に言えば自分たちがお願いした作業が、ちゃんとできているのかをチェックするのが主な仕事だ。
 作業員名簿にはいろんな人たちの名前が掲載されている。しかしそれはリストがあるだけで、その人がどういう人なのか――ハッキリ言って分からない。街中で電柱の作業をしている人を見かけることがあるが、そこでも東電の人間が直接手をくだすことはない。電柱工事についても「管理員」という立場で、作業がちゃんとできているのかをチェックしているだけだ。
●私は福島第1原発に、計7年ほどいた。そして、被ばくもした。
 通算で90〜100ミリシーベルトほど、あびている。もう私の命もあまり長くはないかもしれない。現場では放射線量をたくさんあびた人間は「女の子しか生まれない」という噂がある。私も子どもが3人いるが、全員女の子。もちろん噂話のレベルだが、このほかこんな実話がある。作業員は放射線の異常を知らせるアラームメーターが鳴ると仕事ができなくなる。なのでアラームメーターを外に置いて作業していた。昔は頻繁に、こうしたことが行われていた。
 新入社員で原発に配属されると、先輩から「鍛えてやる」と言われた。そしてアラームメーターなどを持って、放射線量の高い場所に連れていかれるのだ。私は福島第1原発1号機にある廃棄物処理建屋というところに連れていかれた。配管をまたいだとたんに、アラームメーターから「ビーッ」という音が鳴った。このように新入社員は“みそぎ”のようなものを受けさされるわけだが、今振り返ってみると「随分無駄な被ばくをしたなあ」と感じている。
 私が入社したころはトラブルがあって、原発はほとんど動いていなかった。原子炉に直結している配管にヒビが入っていて、その配管を交換しなければいけなかったのだ。その作業を誰かがしなければいけないのだが、そのとき米国のGEは、たくさんの黒人を連れてきた。当時、黒人には放射線量をどのくらいまであびることができるのかといった制限がなかったので、彼らを連れて来たのだろう。<以下・略>


このような話を聞くと、問題は「福島第一」だけではないと思われる。…しかし、今は、これ以上海に絶対に汚染水を流さないことをとりあえず祈る。頑張って欲しい。最近は、原発問題を取り上げていなかったゆえに、「在庫」から、どうしても留めなければならない「これ以上海を汚してはならない」と題した文章を紹介して、終える。

>基準超のストロンチウム検出(NHK 6月13日 )
 東京電力福島第一原子力発電所の専用港の内側の海水から、放射性のストロンチウムが初めて国の基準を超える濃度で検出されました。放射性ストロンチウムは骨に蓄積する性質があり、経済産業省の原子力安全・保安院は魚介類への影響などを注意深く調べる必要があるとしています。
 東京電力によりますと、福島第一原発の専用港の内側で先月16日に採取した海水を調べた結果、国の基準の53倍に当たる1リットルあたり1600ベクレルのストロンチウム90が検出されました。また、2号機の取水口付近では国の基準の170倍、3号機の取水口付近では240倍のストロンチウム90が検出されました。ストロンチウム90は放射線の量が半分になる「半減期」が29年と長く、体内に吸い込むと骨に蓄積してがんを引き起こすおそれがあるとされています。海水からは、これまで原発の沖合などでわずかな量が検出されていましたが、国の基準を上回る濃度で検出されたのは初めてです。
 原子力安全・保安院は「原発の専用港の中なので基準を超えるストロンチウムが検出されることはある程度予想された。今後、魚介類のモニタリング調査を行い、魚への蓄積の影響などを注意深く調べていきたい」としています。
一方、原子炉建屋周辺の地下水をためる「サブドレンピット」という施設からも、先月18日に採取した水を分析した結果、ストロンチウム90が1リットルあたり2号機で6300ベクレル、1号機で22ベクレル検出されました。
 ストロンチウムが原発敷地内の地下水から検出されるのは初めてです。ストロンチウムの検出が、今の時期になって分かったことについて、東京電力は「ストロンチウムは、ヨウ素やセシウムと違って、ガンマ線を出さないため、分析に3週間程度の時間かかることからこの時期の公表になった」と説明しています。東京電力福島第一原子力発電所の専用港の内側の海水から放射性ストロンチウムが初めて国の基準を超える濃度で検出されたことについて、海流や海洋生物に詳しい東京海洋大学の石丸隆教授は「これまで福島県の沿岸や沖合でわずかに検出されていることから、原発近くでも見つかることは予想していた。国の基準は上回っているものの、同時に分析された放射性セシウムと比べ特別多いわけではなく、今回の結果を見るかぎり、人が受ける影響は少ないとみられる。ただ、ストロンチウムはカルシウムに似た性質があるので、魚の骨などに蓄積しているかどうかなど、詳しい調査を行うべきだ」と話しています。

>「原発汚染水で太平洋岸を壊滅させるな!最優先として汚染水対策をせよ。海を殺すな!」山崎久隆(たんぽぽ舎通信6/10)
 原発汚染水が限界に達しつつある中、福島第二原発の汚染水まで海に投棄すると言い出した。汚染を除去してから捨てるとしているが、汚染水を投棄するなど、もはや耐えられるような状況に無いのを理解していないらしい。
さらに第一原発の汚染水も、このままいけば、大量に海に流出し、千葉以北の太平洋岸は壊滅的打撃を免れない。
 いま溜まっている10万トンを超える汚染水は、内蔵放射能量はおそらく100京ベクレルを遙かに超え、いままでに放出した77京ベクレルの倍以上になるかもしれない。その中には、大気への大量放出は辛くも免れたストロンチウムやプルトニウムが大量に含まれている。
 海棲生物に数百ベクレルのストロンチウムやプルトニウムが見つかれば、その漁場は相当期間放棄せざるを得ないだろう。田畑ならば土地の除染(客土だけで無く化学除染もコストをかければ出来る)も可能だが、海ではどうしようもない。
 セラフィールド再処理工場汚染では、2200兆ベクレルの汚染物を十数年にわたって垂れ流しにしたため、陸上部でがんや白血病などが多発した。主にセシウム、ストロンチウム汚染だった。福島で放出された放射性物質は既にセラフィールド再処理工場汚染の二年分に相当する。さらに流出しようとしている放射能は、その50年分(あるいは50倍)にもなる。これを止めなければ、汚染規模はそのうち太平洋全域に拡散する。その恐ろしさについて東電はいっこうに理解していないようだ。
 もし、放出された放射能が千島列島で取れる海産物で発見されれば、ロシアから莫大な賠償請求をされる。さらに海流に乗ってカナダ、米国沿岸に到達したら、いったいどれほどの補償を求められるだろうか。その後、ハワイ諸島、カリフォルニアの沿岸部に到達したらどうなるか。天文学的な賠償請求を受けることになる。払えるかどうかなんて次元では無く、国際的に日本は最悪の汚染国、ロシアがソ連時代を通じて北極海などに海洋投棄してきた放射性物質に対して私たちが抱いた感情と同じ感情を世界中の人たちが私たちに対して抱く。
 こういう恐ろしさを感じ取っているのならば、最優先課題は汚染水の処理と敷地のがれき撤去、そして放射性物質の地下への流出を止めることだ。しかし、そういう行動を真剣にとっているとも思えない。主観的にがんばってみても、これまで出来ていないのだから、とにかく世界中に救援を求めるべきだし、日本原燃や原子力研究開発機構の高レベル放射性廃棄物を取り扱うノウハウを持ったメンバーを入れているはずだ。アレバ社製の除染システムは、あまり信用できない。また、アレバ社製の装置にのみ頼り切り、他に複線で対策を並行的に試みていないことは、そもそも3・11に犯した失敗そのものだ。電源回復と言えば電源車しか頭に無い、回線回復と言えば、従来通りの送電線をつなぎ込むことしか考えていない、水を入れると言えば、減圧にベントしか考えていない。複線でいろいろな方法を同時並行に行うことが出来ない、硬直した対応は、また失敗してしまう可能性が高い。
 背に腹は代えられない、かっこつけてる場合じゃ無い、なりふり構わず何とかする。政府が何と言おうと危機的状況だと世界中に発信する。HPに英文で「SOS」と書いたって良いじゃないか。そういう行動をとれない人たちが、今の東電を動かしているのだから、絶望的なのだ。しかし私たちは絶望していたら、こんどは海を失う。

>高濃度汚染水、流出なら「漁業崩壊」初動の甘さツケ重く+梅雨・台風の危機
 「72万テラベクレル」といわれてもピンとこない。東電福島第一原発の核燃料を冷やした高濃度汚染水に含まれる放射能量だ。近く放射能物質を除去する処理システムが稼働する予定だが、楽観論は聞こえない。梅雨の大雨に台風も到来する。作業員の安全にも不安がある。海に汚染水が漏れれば、漁業への深刻なダメージに加え、国際的な非難は免れない。懸念は強まるばかりだ。
 「オレなら1千万円積まれても断る」。福島第一原発に携わる下請け業者の一人はそう言い切った。「断る」というのは15日にも稼働するとされる汚染水の浄化システムにかかわる作業だ。「どんなシステムであれ、建屋からくみ上げるなど、作業では高濃度汚染水に近づかなければならない。でも、前代未聞の汚染濃度だ。ひどい被ばくを避けられる保証はどこにもない」
 福島第一原発の原子炉建屋などにたまった高濃度汚染水は、先月末の推計で約10万5100トン。それに含まれるヨウ素とセシウムの放射能物質は72万テラベクレル(テラは兆)という。これは、同原発で1年間に放出が許されている放射能物質の約320万倍に相当する (6月9日東京新聞抜粋)

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