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zoom RSS 「和解」よりも「正義」を希求する労組に理解を

<<   作成日時 : 2018/10/05 05:46   >>

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昨日は少し回復したので、労働情報の10月号を求めて事務所へ。「総特集 最賃運動再入門」と題する大特集で歴史から現況まで、様々な筆者が健筆を振るってくれた。時給1500円でもギリギリの生活を強いられる中、改訂された最賃だがほとんど注目を浴びていない。10月からの地域最賃改訂で多くの最賃に張り付く低賃金労働者が時給アップになっただろうが、喜びの声など皆無だろう。既成労働組合は、どのような対応やキャンペーンをしているのか…ほとんどがしていないと思う。労働審判や労働委員会の事件数も減少しているそうだが、慣れや諦めが先行し、運動を創る土壌や怒りがどんどん減っていることに不安と苛立ちを覚える。では、どうすればいいのか。韓国や世界の最賃運動にも学びながら、新たな拡がりを求めていくしかない。

その後は中労委会館での労委労協命令研究会に参加。議題自体は参考にすべき点が少なかったが多くの参加者が発言したのが嬉しかった。本来は和解解決すべき事案だが、中労委で係争しており、事業閉鎖を強いられた小企業での労使紛争になかなか拡がりが見いだしにくいことに悩む。しかし、当事者は闘っていることに生きがいや喜びを見いだしていることにも注視すべきだ。何よりも労働組合はそのためにある。若手で頑張っている長崎のN弁護士が昨日のTwitterで労委の公益委員に激しい怒りをぶつけていた。連続Twitterをそのまま紹介してみたい。(無断で失礼。感謝!)

>今日の県労委の期日で,審査委員長が,組合に和解を説得しつつ,「世の中は最終的には金と権力のある使用者が勝つ。だから組合は命令で勝ち負けをつけるのではなく,和解で実利を取るべきだ」という趣旨の発言をした。以下がその理由だそうだ。
 理由1:県労委の命令で勝っても,資金が潤沢な会社は,中労委→地裁→高裁→最高裁と行く。その間に組合の金は尽きる。会社は,人事権等で,明らかに不当労働行為とはわからない形で組合を弱体化することもできる。会社が命令を争う間に,組合は先細る一方。(これを「兵糧攻め」というらしい)
 理由2:組合は,数が全て,いかに圧力をかけられるかが全て。数の少ない組合は,ストをしても会社に打撃を与えられないし,会社は軽く見る。公明党は,野党では何一つ政策を実現できなかったが,与党についたことで次々政策を実現させている。だから組合員数を少しでも増やせる実利をとるべき
 実社会で,「世の中カネと権力が全て」と公言する人を初めて見た。私の依頼者の組合員が,もし「世の中カネと権力が全て」と思う人間であったら,「少しでも労働者の地位を改善するため,少数組合を立ち上げて,会社や多数派労組と厳しい戦いをやろう」とは思わないだろう。
 審査委員長のような世界観は,一種のリアリズムだと思うし,そういう考えの組合も存在するのだろうが,それで少数派労働者の心が動くはずがない。微動だにもしない。窮地に立った組合が,正義を守ろうと必死に「救済」を求める機関が,労働委員会である。実利が欲しければとっくに会社と妥協している
 ただ,その審査委員長の経歴やこれまでの仕事を見れば,そういう世界観になるのはよくわかるのだ。彼としてはそういう世界観のもと,うちの組合を心底心配して言ってくれたと思うので,怒りは湧かない。かといって和解の方にも心はピクリとも動かない。何ともいえない虚しい心境になった。
https://twitter.com/takun1981/status/1047533551036510208

労働委員会という制度は労働組合のセーフティネットであり「団結権」など労働三権を擁護するためにあるが、往々にして「労使関係の安定」や「労使紛争の早期解決」に重点がおかれる。確かに実効性の希薄な制度ではあるが、労働者が決然として生きていくためには和解を選択するより、闘うことを望むケースがあることを労委関係者はぜひとも理解して欲しい…と思う。この思いが理解できるかで資質が問われる(苦笑)。

昨日は終了後、旧知の事務局や委員と懇談した。残念ながら生ビールとウーロンハイの2杯でダウンし、中座。まだまだ本調子ではない。元都労委の戸塚さんのブログを読んだら、3日に開催されたOB会について怒りをぶつけていた。自分も物わかりの良くない活動家として生き続けてみたい。世論は、日刊ゲンダイが書いているように安倍批判を強めている。レームダックにするチャンスだ。早くまともに動きたい。

安倍新内閣の支持率が急落 「評価しない」多数で早くも暗雲(日刊ゲンダイ 2018/10/04)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238791
 総裁3選を果たしたばかりの安倍首相に早くも暗雲だ。先月30日の沖縄県知事選の敗北がケチのつき始めで、第4次安倍改造内閣の発足を受けて2、3両日に実施された各種世論調査でもボロボロだ。
 日本経済新聞の調査では、内閣支持率が前回9月調査の55%から50%に急落。改造後の支持率下落は珍しく、第2次安倍政権では初めてだ。
 改造後の安倍内閣や自民党執行部の顔ぶれについては「評価しない」が44%で、「評価する」の28%を上回った。評価しない理由では「派閥の意向にとらわれていた」が26%で最も多かった。
 読売新聞でも、内閣改造を「評価しない」が45%で、「評価する」の38%を上回った。
 疑惑やスキャンダル続出だった財務省のトップの麻生副総理兼財務相の留任を「評価しない」が57%、「評価する」は36%。建設業者からワイロをもらって大臣辞任の“前科”がある甘利明の自民党選対委員長への起用では「評価しない」が41%で、「評価する」は37%だった。
 一方、沖縄県知事選で米軍基地の辺野古移設に反対する玉城デニー氏が当選したことは、63%が「評価する」で、「評価しない」は24%だった。
 驕れる安倍はもはや風の前の塵に同じだ。

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まあ、今回記事では水谷氏の実体が「夢見るオコチャマ」なのが良くわかる。


件の審査委員長は「戦訓」からリアリストになったんでしょう。
私は委員長氏が正しいと考えています。


労組の本分って何ですか?
組合員達を勤務先企業の無理無茶かましから護り・助けることでしょう。
沖縄県を取り巻く【現実】が見えてないらしき玉城某を応援したり、
同盟国軍事基地などに対しての騒擾をやらかす事じゃない。


審査委員長は経営側の暴虐に対して、確実に勝てる方法論を語っているんです。


闘うなら勝利するしかない。名である"命令"とやらを取っても食えないのでは話になりませんぞ。
労組員達は霞を食って生きている訳ではないのだから。
ちゃんねらーことミル・イズミ
2018/10/16 02:08

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