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zoom RSS 反省なく、危機を感じられないことが、最大の「危機」

<<   作成日時 : 2016/12/02 06:39   >>

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どこまで話題になっているのか理解しにくい「自民と連合が5年ぶりに政策協議」のNHK記事。新聞系メディアが大きく取り上げないのに、NHKだけは実にリアル(刺激的)に報じている。内容を含めて作為を感じるし、外野では民進党の野党共闘へのスタンスや蓮舫代表への牽制論が飛び交っている。連合HPにはまだアップされていないが、濱口さんもhamachanブログで突っ込みを入れていることだし、連合関係者の中でも千差万別の意見が登場するであろう中で、自分も「参戦」してみたい。最初に、そのNHK報道をアップしておく。

>自民党本部で5年ぶりに行われた政策協議には、自民党から茂木政務調査会長らが、連合からは、逢見事務局長らが出席しました。この中で、連合の逢見氏は、「大きな影響力を持つ自民党との意見交換は大変ありがたい」と述べ、労働者の雇用の安定やすべての世代が安心できる社会保障制度の確立などを要請しました。
 これに対して茂木氏は、「連合の政策に最も近いのは自民党ではないかと自負している。労働界を代表する連合との意見交換を通じて、働き方改革などの実現につなげていきたい」と応じ、協議を続けていきたいという考えを伝えました。
 このあと連合の逢見氏は、記者団に対し、「相撲でいえば、お互いの感覚が一致して、立ち会いができた。自民党とは政策面での距離感は無く、特に雇用や労働、社会保障の面での問題意識は、自民党も同じであり、来年は、もう少し早く行いたい」と述べました。(NHK 2016.11.30)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161130/k10010790081000.html


逢見事務局長がゼンセン出身ゆえに、この発言に目をむく方も多いと思われる。しかし、自分のような元総評系の野党共闘推進擁護派でも、さほど驚かない。労働組合が要求実現をはかるためには、政党に要請したり、政策協議を行うのは当たり前の作業なのだから…。問題は、なぜ5年間も自民党とパイプが切れていたか、の方が実はシビアと思われる。

その前にこれも刺激的な表現をしている濱口ブログを添付しておく。

そりゃそうなるよな(hamachanブログ・EU労働法政策雑記帳 2016.12.1)
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-7310.html
 ねずみを捕らない、どころか、ねずみをいっぱい引き入れて家の中をしっちゃかめっちゃかにする白猫と、ちゃんとねずみをたくさん捕ってくれる黒猫がいたら、それはもちろんねずみを捕ってくれる猫の方がいい猫なんです。
 もちろん、その黒猫は猫をかぶっているだけで、白猫を追い出したらもっと性悪になるかも知れないという議論はあり得るけれども、ねずみを捕らないダメな白猫に「猫猫たらずとも」忠誠を誓えというのは愚かな議論です。
 労働組合とは政治団体でもなければ宗教団体でもなく、況んや思想団体でもないのですから。
 そこのところが分かっていない議論が多すぎるのが困ったことですが。


濱口さんの言うように<白猫(民進党)と黒猫(自民党)…「鼠」を捕るとは?>という議論の土俵には上がりたくない。それよりも、政権交代の際の「総括」こそが語られるべきではないか。連合は民主党政権ができる前は、自民や公明とも政策協議を行ってきたはずだ。それが何故切れたのか。確かに民主党政権誕生は、連合結成以来の目標であり、その実現に連合は大きな役割を果たした。しかし、それをもって自民党等の政策協議の場を放棄したのは、実は連合の方ではなかったのか…。

定かではないが、民主党政権ができたあとの旗開きかメーデーで、政府代表挨拶だけで、民主党を含む政党挨拶が無かった記憶がある(間違っているかもしれない)。どんな政権になろうと、労働組合、とりわけナショナルセンターは(特定政党支持ではない場合には)どんな政党にも門戸を開け、聞く耳をもっているべきだと思う。政権交代以降、自民党とパイプを切ったのは連合の方だとしたら、自民党との政策協議復活は、一部役員にとって大きな悲願でもあったと思われる。

もちろん産別レベルではまったく異なる。かなりの産別は、自民党とも太いパイプをつくり(多くの場合裏面に隠れるが…)、選挙の際に支援することもある。組織内議員を民主党から立候補させ、政治の場に影響力をもたせる手法との間に矛盾などない。もちろんその度合いに関しては内部で議論が常にあるが…(苦笑)。

神津連合会長は、連合HPに掲載されたコラム(サンデー毎日「暮らしの底上げ」#30)で「連合に集う労働組合は、明確に、左右の全体主義を排する組織である」と断じた。何をもって現在の共産党が全体主義政党であると断じたのかわからないが、連合批判を行ったというだけで全体主義政党と決めつけ、一方的に排除する方が、個人的には問題であると思っている。

同じく11/30には「連合、民共の連携強化をけん制 次期衆院選の基本方針案」との新聞記事も掲載された。

>民進党の支持組織である連合が次期衆院選に向け、「目の前の勝利のみを目的とした共闘は、国民の理解を得られない」とする基本方針の素案をまとめた。民進党が共産党と連携を強化することをけん制している。関係者が30日明らかにした。12月22日の中央執行委員会で最終的な方針を決める意向で、次期衆院選を巡る両党関係に影響を与える可能性がある。
 素案では、民進党への支援を強化する姿勢を打ち出す一方で、共産党に言及し「民進党などの民主主義政党とは根本的に異なり、選挙戦で連携することはあり得ない」と断じた。
 さらに「衆院選では、基本政策の一致が不可欠だ」と強調した。


労働組合だ、政党だとか、そのスタンスや建前をいう以前に、職場・地域・家庭などで凄まじいばかりの劣化が進んでいることを直視したい。足下や周りを見れば誰でも慄然とするはずなのだが…。今、危機感をもてないことが最大の危機かもしれない。もっと本音を書きたいが、危ないのでここで止める。実は、もっともっとナイーブな話題故に…。


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