シジフォス

アクセスカウンタ

zoom RSS こんな不当差別判決を出す国で五輪などできない

<<   作成日時 : 2017/09/14 06:32   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

昨日は、東京地裁での「東京朝鮮高校の無償化裁判」不当判決から夜の教育会館ホールでの抗議集会まで、悪い「予感」の的中に悩みつつ参加。1500名という傍聴希望者は、僅か数秒の「原告の請求棄却」で席を立った司法に怒りをぶつけたが、あるオモニが集会で発言した「この国は1910年の日韓併合から何も変っていない」との言葉に同感する。判決文は読んでいないが、広島地裁判決以上に酷いかもしれない。超満員で埋め尽くされた報告集会で平和フォーラムの藤本代表は「朝鮮人の人権問題ではなく、日本人の<人権>こそが問われている」と激しく訴えた。

弁護団が1時間近くこの判決の異常さを報告したが、とにかく重要な争点について東京地裁は「判断を回避」した。弁護団は「もし敗訴するなら…」と様々に想定し対策を立てたが、それを上回ったという。国が主張する「朝鮮学校排除は政治的外交的理由」さえも、今回は「認めなかった」という。「適正な学校運営」に疑いがある、との国の主張をそのまま受け入れたものであり、文科大臣にほとんど無制限の裁量を認めた。これは弁護団の声明にもある通り、行政法の解釈としても誤りであり、司法の責任を投げ出したものでしかない。

広島から駆けつけた参加者は「ひどい判決であればあるほど、逆転は容易だ」と「逆転の広島」を強調したが、裁判闘争だけではまだまだ長期の闘いを強いられる。世界から糾弾されている露骨な人種差別であり、公教育という理念からまったく逸脱した朝鮮学校排除を変えない限り、五輪を開催する資格などない。朝鮮バッシング一色のメディアはどのように報じるか分からないが、大阪地裁勝訴を受け、「日本で学ぶ全ての生徒に公平に教育の機会を与える」との立法趣旨を守れと主張した朝日新聞社説も添付しておく。韓国から駆けつけた支援団体の代表は「朝鮮学校は世界でもっとも素晴らしい教育を行っている」「先生も生徒も父母も支援者も、みんなが一緒になってそれを守っている」と発言したが、もっともっと発信と運動の拡大をしなければならない。涙は敵の思う壺だ。

「ひどい、ひどすぎる、司法は死んだ」〜東京朝鮮高校の無償化裁判で不当判決(レイバーネット 2017.9.13)
http://www.labornetjp.org/news/2017/0913shasin
 9月13日午後2時すぎ、東京地裁で「東京朝鮮高校の無償化裁判」の判決があった。朝鮮学校生を中心に1500人以上が集まった裁判所前は人、人、人の波。ものすごい数のメディア。こんな光景は近年なかった。判決前は、大阪の勝利判決に続こうと高まる期待感で笑顔もあった裁判所前。しかし「不当判決」の旗出しの一報に人々の顔が引きつった。「え!ひどい!ふざけるな!」の怒号、そして女性の泣き叫ぶ声が響き渡った。
 傍聴した支援者の森本孝子さん(写真上)は「ひどい、ひどすぎる。司法は死んでいる。14回の口頭弁論で文科省の役人をしどろもどろに追いこんだ結果がこれか。日本人として恥ずかしい」。怒りで体中が震えていた。
 「差別反対!朝鮮学校の子どもたちを苛めるな!」のコールが響く。そして、裁判所前を埋めた朝鮮学校の生徒の間からは何度も何度も歌声が湧き起こった。「どれだけ叫べばいいのだろう/奪われ続けた声がある/聞こえるかい?/聞いているかい?/怒りが今また声となる」。朝鮮大学校学生がつくったテーマソング「声よ集まれ、歌となれ」だった。

<東京無償化裁判>正義が実現されるまで闘い抜く/東京朝鮮学園声明
http://chosonsinbo.com/jp/2017/09/il-1247/
東京朝鮮学園は13日の東京無償化裁判の不当判決を受け、同日、声明を発表した。全文は以下のとおり。
 東京地方裁判所は、我々の訴えを退ける驚くべき不当判決を言い渡しました。
 本来、公平な判断により国家権力の過ちをただすべき司法が、行政権力の政治的意向や昨今の排外主義に盲従し、行政の違法行為と差別的措置を追認し、神聖な学習権を尊ぶことなく原告の訴えを退ける不当な判決を言い渡したことに、驚きと強い憤りを禁じえません。
 私たちは、朝鮮学校の生徒たちを「高校無償化」制度から排除し、教育を受ける権利を侵害する日本政府の不条理な差別を絶対に許すことができず、勇敢にも原告となり立ち上がった生徒たちとともに、日本政府を相手どり 2014年2月17日に賠償請求訴訟を提訴し、3年7カ月、14回に及ぶ口頭弁論を経て、本日の判決言渡しを迎えました。
 青雲の志を胸に、輝ける未来を切り開こうと日々勉学に励むべき生徒たちが、大切な青春の日々を犠牲にしながら国を相手に裁判せざるを得なかったのは、朝鮮高校生たちの学ぶ権利が日本政府によって侵害されていること、朝鮮学校を無償化から除外したことが違法であることを明らかにするためには、司法の判断にすがるしかないほど、現在日本社会に排外主義が蔓延し歪んでしまっているからにほかなりません。
 日本国憲法や国際人権規約等を待たずとも、すべての意思ある高校生等が安心して勉学に打ち込める社会をつくるためにとした「無償化」法自体の本来の趣旨に立ち返り、正常な思考と最小限の遵法精神さえあれば誰の目にも明らかな日本政府による不法で不当な「朝鮮学校生徒いじめ」は当然批判され改善されると、私たちは信じ疑いませんでした。
 不当なこの判決を、到底受け入れることができません。
 この国がいう「すべての子どもたち」には、朝鮮学校に通う生徒は含まれていないのでしょうか。
 日本では、「朝鮮」がつくものに対しては、三権の分立すらも機能しないのでしょうか。
 この不当判決により、これまで「無償化」制度から差別的に除外されたまま卒業せざるを得なかった卒業生たちの心の傷がさらに深まってしまうのではないか、朝鮮学校で学んでいる多くの子どもたちの笑顔がまた奪われてしまうのではないかと深く憂慮します。
 このような不当判決が、平和の祭典オリンピックを控えた東京において出されたことに唖然とするばかりか、ヘイトスピーチや排外主義といった時代錯誤的な動きをさらに助長して健全な社会発展を阻害してしまうのではないかと心配でなりません。
 友好と親善を胸に共存共栄する明るい未来構築に禍根を残すような国の違法行為とこの恥ずべき不当判決を、私たちは絶対に認められません。
 朝鮮学校は、朝鮮半島にルーツを持つ在日の子どもたちに母国語をはじめ民族の歴史や文化等を教えることにより、しっかりとしたアイデンティティーを胸に、日本の地域社会で共生共存しながら国際社会に貢献できるような人材を育成すべく、70年もの間、真摯に民族教育に取り組んできました。
 朝鮮学校は、過去の不幸な時代に踏みにじられた人権と奪われた民族的尊厳を回復するため、1世の同胞たちが苦難を乗り越え創設し、2世・3世が継承し発展させてきた大切な民族教育の場であります。
地域に根ざした教育、多文化に対する相互理解と友好親善をめざし、日本学校や外国人学校とも多彩な交流を深めてまいりました。
 朝鮮学校で学んだ10万人を超える卒業生たちは、日本や世界の多様な分野において活躍し、立派に社会貢献していると私たちは自負しております。
 私たちは、このたびの不当判決にひるむことなく、今後とも民族教育の普遍的価値を実証し、民族教育を受ける権利は法的保護に値する正当な権利であるということを訴えていきたいとい考えています。
 朝鮮学校に通う生徒たちは、日本で生まれ、これからも日本に永住していく子どもたちであり、何よりも朝鮮と日本の友好の懸け橋となる、私たちのかけがえのない大切な未来です。
 私たちは、すべての子どもたちが平等な学習権を享受し心おきなく学び成長する社会を実現するため、また多文化を相互理解し共存共栄する社会建設に寄与すべく、今後とも民族教育活動に全力を注いでまいります。
 私たちはこれからも、本学園の生徒、保護者と在日同胞の皆さまはもとより、弁護団の諸先生方、「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」や「朝鮮学園を支援する全国ネットワーク」の皆さまをはじめとする多くの日本人の方々、韓国の支援者の方々とともに、手を取り心をひとつにし、良心と正義が実現されるその日まで闘い抜く所存であります。
 我々の裁判運動を支え、惜しみない御協力をくださった全ての人々に、心からの感謝の意を表するとともに、これからもかわらぬご協力をよろしくお願い申し上げます。
 日本政府は、今からでもすすんで自らを省み、朝鮮高校生に「無償化」を即時適用し、過去7年間停止していた「就学支援金」を遡り支給するよう強く求めるとともに、国家や行政による「民族差別」をやめさせ、朝鮮学校児童生徒たちの学ぶ権利を保障する改善措置等をとるよう強く求めます。
(学校法人東京朝鮮学園、東京朝鮮中高級学校、東京朝鮮学校オモニ会連絡会)

(社説)朝鮮学校判決 国は速やかに支給を(朝日新聞 2017年7月30日)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13062939.html?ref=editorial_backnumber
 日本で学ぶ全ての生徒に公平に教育の機会を与える、という制度の原点に立った判決だ。
 高校の授業料無償化をめぐり、大阪地裁は28日、大阪朝鮮高級学校を対象外にした国の決定を取り消し、就学支援金を支給するよう命じる判決を出した。国は司法の判断を重く受けとめ、速やかに支給すべきだ。
 経済的事情で勉学を断念することがないよう、国の負担で教育の機会均等を確保する。判決が判断の軸にしたのは、高校無償化法にあるこの目的だ。
 無償化は民主党政権が2010年に始めたが、朝鮮半島情勢を理由に適用を見送った。第2次安倍内閣では下村博文・文科相が拉致問題などを理由に「国民の理解が得られない」とし、13年2月、不支給を決めた。
 大阪地裁はこうした国の対応を「教育の機会均等の確保とは無関係な外交的、政治的判断に基づき、法の趣旨を逸脱し、違法で無効だ」と結論づけた。
 教育制度を政治・外交課題と同一線上で論じ、混同することを、厳しく戒めたといえる。
 国が主張したのは、朝鮮学校が北朝鮮や朝鮮総連とつながりをもち、「『不当な支配』を受け、適正な学校運営がされない懸念がある」という点だった。
 判決は、朝鮮高級学校で北朝鮮を賛美する内容の教育があり、総連の一定の関与があることは認めた。ただ、補助教材を活用するなどし、教育内容が一方的ではなく、さまざまな見方を教えているとも指摘、「教育の自主性を失っているとまでは認められない」と述べた。
 国は「支援金が授業料にあてられない懸念がある」としたが、判決は、裏付けの事実がないとして認めなかった。実態を十分に調べず、こうした主張をする姿勢が、学校への偏見を広めたことを国は反省すべきだ。
 朝鮮学校の無償化問題では、広島地裁が19日、学校と総連との関係が強かったとして「不支給は適法」との判決を出しており、地裁で判断が分かれた。国の言い分の追認に終始した広島の審理に対し、大阪地裁は卒業生や元教員らの証人尋問をし、学校側から提出された保護者へのアンケートまで証拠として検討した。朝鮮学校の実情を把握するため、より丁寧な裁判で導いた結論といえる。
 いま、朝鮮学校に通う生徒は日本で生まれ育った在日コリアン4世が中心だ。民族の言葉や文化を大切にしながら、日本で生きていきたいと学んでいる。
 多様なルーツや教育の自主性を尊重するのか。問われているのは、社会のあり方だ。



月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
こんな不当差別判決を出す国で五輪などできない シジフォス/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる