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zoom RSS 個人事業主の労災も認めたアスベスト高裁判決

<<   作成日時 : 2018/09/02 06:38   >>

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あれほど酷かった苛立ち・怒りが脱力感に転じようとしている危険。金曜日の早朝、録画予約作業のためにTVをつけたら朝ナマで「AI社会と雇用・生活など日本の未来」をやっていて、内容よりも日常の議論・討論があまりにも少なくなっていることに辛さを覚えた。こんなブログで愚痴じみた発信をすることも異様だが、真摯な議論を現職総理からして避け、沖縄・新潟の選挙でも巧妙に争点を隠し、国会でもご飯論法が横行する。TVメディアも論外だし、今、何が問われているのかさえ問題視されていない。考える余裕を与えないのが「働かせ方改悪」であり、集団的労使関係の崩壊と個別・個人に落とし込められた日常に悩む。

そんな中、久しぶりに喝さいを感じたのが建設アスベスト京都訴訟の控訴審判決。1審に続いて国とメーカーの責任を認め、計約3億円の支払いを命じたのに加え、1審では認められなかった「一人親方」と呼ばれる個人事業主に対する国の責任も認めたのだ。

>個人事業主である一人親方が労働安全衛生法で保護される「労働者」として認められるかどうかが、争点の一つ。田川裁判長は判決理由で、同法は「労働現場で生じる健康障害について労働者以外の保護を念頭に置いた規定がある」と指摘。規定は「一人親方についても安全を図る趣旨」であるとし、一人親方も同法で保護されるべき対象で救済対象だと判断した。
 その上で「国の対策は十分ではなく、防(ぼう)塵(じん)マスクの着用や警告表示を義務付けなかったことは違法」などとして、国に対し、原告全員に計約1億8千万円を支払うよう命じた。
 メーカーについては「建材に含まれる石綿の量や危険性などを具体的に表示すべきで、警告表示義務違反があった」と認定。20〜25%程度のシェアを持つ10社に計約1億1千万円の支払いを命じた。
 平成28年の1審判決は同種訴訟で初めて建材メーカーの責任を認定。国と建材メーカー9社に計約2億1600万円の支払いを命じたが、一人親方は救済の対象としなかった(朝日新聞)。

この判決は、もっともっと多く取り上げられて然るべきだが扱いが小さすぎる。これからさらに多くのアスベスト裁判で争われると思うが、拡がっていくことを期待したい。

二審も国と企業に賠償命令、一人親方も救済 大阪高裁 (日本経済新聞 2018/8/31)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34838190R30C18A8AC8Z00/
 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み肺がんなどを発症したとして、京都府の元建設労働者と遺族計27人が国と建材メーカー14社に計約9億6千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が31日、大阪高裁であった。田川直之裁判長は国とメーカー10社の賠償責任を認め、約3億円の支払いを命じた。「一人親方」と呼ばれる個人事業主への国の賠償責任も二審で新たに認めた。
 厚生労働省によると、元労働者らによる同種訴訟は全国で15件が係属中で、高裁判決は3例目。2017年10月の東京高裁判決は国とメーカーの責任を認める一方、18年3月の同高裁判決はメーカーの責任を否定するなど判断が分かれている。
 田川裁判長は判決理由で、一審判決と同様に国やメーカーが危険性を認識できた時期は遅くとも石綿建材の吹きつけ作業が1971年、他の屋内作業は73年などと認定。危険を認識後も警告表示など対策を怠ったとして賠償責任を認めた。
 賠償額は一審より約8千万円増額され、「一人親方」と呼ばれる個人事業主に対する国の責任も認めた。「労働安全衛生法は労働者以外の保護も念頭に置いている」と指摘した。一人親方に対する国の責任を認めたのは18年3月の東京高裁判決に続き2例目。
 一審判決は一人親方は労働基準法上の「労働者」に当たらないとし、国の責任を認めなかった


その一方、このような不当判決もあった。まだまだ注目されていないが、マイクロプラスチック同様に重要な問題なのだ。労働組合が力量も社会的影響力も低下する中、誰と共闘していくのか、問題を喚起し手をつないでいくのか、問われていると痛切に思う次第。世界の労組はそれを模索している。

学校で石綿、遺族逆転敗訴 「基準超える量、証明ない」(東京新聞 2018.8.30)
http://news.line.me/issue/oa-tokyoshimbun/a2f6cffe8999?utm_source=Twitter&utm_medium=share&utm_campaign=none&share_id=ecH35620790511
 かつて勤務していた埼玉県の小学校でアスベスト(石綿)にさらされ、中皮腫を発症し死亡したとして、小学校教諭四條昇さん=当時(54)=の妻が、公務災害と認めなかった処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は二十九日、請求を棄却した。一審は地方公務員災害補償基金の処分を取り消し、公務災害と認めていた。妻側は上告する方針。
 斉木敏文裁判長は、校舎の建材に石綿が含まれていたと認定した上で「労働安全衛生法の基準を超える量の石綿にさらされたことが証明されていない」と判断した。二〇一六年七月の一審さいたま地裁判決は「長期間、日常的にさらされていた」とし、公務災害と認めていた。
 判決によると、四條さんは一九八〇〜八八年、埼玉県戸田市立喜沢小に勤務。〇七年四月に中皮腫と診断され、同五月に死亡した。遺族は基金に公務災害の認定を求めたが、認められなかった。
 判決後に東京都内で記者会見した妻延子さん(66)は「きちんとした救済を求め、認められるまで頑張る」と話した。基金は「妥当な判決」としている。
◆「司法が救済の道狭める」
 二十九日の東京高裁判決は、国の労災認定にはない基準を持ち出し、教諭の公務災害を認めない結論を導いた。石綿被害の労災認定が全国で進むが、遺族側は「司法が救済の道を狭めようとしていないか」と疑問を口にした。
 「石綿を何本吸ったかなんて誰も証明できない。やっと明るい先が見えたのに、シャッターを閉められた思いです」。判決後、東京・霞が関の司法記者クラブであった記者会見。教諭だった夫の四條昇さんを中皮腫で亡くした妻延子さんは悔し涙を浮かべた。
 判決が公務災害と認めない理由に挙げたのは、労働安全衛生法の基準を超える「量」の石綿を浴びた証明がないことだ。
 しかし、厚生労働省によると、労災認定基準には「量」は含まれず、石綿がある環境下で働いた「期間」が重視される。石綿が頻繁に使われたのは一九五〇〜七〇年代と古く、量の証明は困難で、認定基準になじまないためだ。期間については、中皮腫の場合、原則一年以上が労災認定対象。四條さんは、石綿が使われた小学校で約八年働いた。
 二〇一六年度に石綿被害に伴う千百九件の労災申請が出され、千五十七件が認定されるなど、毎年千件ほどが認められている。
 南雲芳夫弁護団長は「高裁は厚労省の基準以上のものを遺族に要求した。量の証明が求められるようになれば、労災認定される人はいなくなる」と危ぶんだ。 

父母連帯、教員スト ワシントン州 賃上げ求め数千人 米で7州目 街頭で支持訴え(赤旗 2018年9月1日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-09-01/2018090107_01_1.html
 米北西部ワシントン州の教員が29日から、賃上げを要求しストライキを開始しました。教員ストは、南部ウェストバージニア州で3月に行われて以来、各地に広がっており、7州目となります。
 現地からの報道によると、ワシントン州南西部の七つの校区で新学期初日となる29日、教員数千人がストに入りました。今週中、授業は行われない予定で、公立学校に通う児童・生徒約8万人が影響を受けます。
 教員らは、教育予算増額を求める運動のシンボル、赤色を身にまとい、街頭でも支持を訴えました。保護者や州民も連帯してデモに参加しました。
 同州では3月に議会が、教員の賃上げのために10億ドル(約1100億円)の追加予算を承認。各地で教育当局と教員組合が交渉を続けてきました。一部の校区では10%以上の賃上げで妥結したものの、南西部の校区では合意に至らず、教員側は、引き続き、最低でも10%の賃上げを要求しています。
 教員ストは来週以降、州内の別の地域でも広がる可能性があります。最大都市シアトルでは、授業開始の9月5日までに交渉が成立しない場合、教員がストを決行するとしています。
 米国ではこの間、ウェストバージニア、アリゾナ、オクラホマなどの各州で教員が賃上げや教育予算の拡充を求めストを行い、一定の成果を勝ち取ってきました。
 オクラホマ州では、11月の中間選挙に向け、民主・共和の党派を問わず、50人規模の教員が州議会選に立候補し、予備選を勝ち抜いています。教員ストが行われた州は、共和党が地盤とする地域で、2016年の大統領選ではトランプ大統領が勝利しています。今回のワシントンは、州全体で民主党が強い地域です。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
・・・児童の教育より自身の給与額が重要とは、
さすが(皮肉)大麻合法州の一翼であるワシントン州の教師達ですな(失笑)



本件はリベラル屑連中が焚きつけた騒擾なんでしょう。
連中が実権を握った国・地域では超自己中略奪者が増えるんですな。


それでいて同州オリンピック半島レインフォレスト区域における
悪質化する違法森林伐採実行犯どもを「始末」することすら出来ない。



武器を用いて実行犯どもに「解らす」時期に来ているんですが、
リベラル屑で構成される自称環境保護「屋」連中には理解できないし、考える事すら不可能。



美辞麗句を真顔で語る割には何も実行しない。荒事からは徹底逃走。誰かを・何かを盾にして逃げ回る。
出来るのは衆を頼んで起こす騒擾だけ。それがリベラルなる戯けどもの実態です。


どうせやるなら同州内の全学校にOLPC XO-1でも導入しろと叫び、実行した方が児童の為になりますがね(^。^)y-.。o○
韓国人と仕事して困ったことまとめ
2018/09/22 02:20

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