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zoom RSS 国際連帯をめざすべき労組が一国主義に…?

<<   作成日時 : 2018/11/29 06:13   >>

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労働委員や労働審判員、さらには様々な審議会等に参加して多くを学んだのは、公益委員や行政からではなく、実は経営者からだった。もちろん現場レベルでも話しはしたが、基本が対立構造(?)であり、本音の話しはなかなかできなかった。公的な場では労使対等であり、空き時間や懇談の場で、何故こんなに責任が重く、ハードな「経営者」という仕事をやっているのか述懐される方もいて、立場の違いを超え仲良くなったものだ。もちろん率直に労働組合に対し直言・苦言を呈される方も多かったが、当たっている批判も多く提言・激励と思って受け止めた。

労使対話は呉越同舟ならともかく、運命共同体意識になる可能性も多く、労側の姿勢は毅然とすべきだが、経営者の方の中には魅力的な方がいて、往々にして引き込まれることが多かった。しかし、そんな立志伝的な方やカリスマ性をもった方もどんどん減っているという。政治家や官僚、労働運動の世界でも同様だから仕方ないが、この間の報道でゴーンという経営者には興味を感じた。もちろん現役時代、そのコストカッター的辣腕には異を唱え闘ったわけだが、日本のぬるま湯的経営(?)とはまったく異質なビジネスの世界を思い知らされたものだ。

ゴーンという経営者に日本の労使関係風土をどう伝えたのかはわからないが、日産の企業内組合に対しては日本人経営者に委ねたという。自動車総連という組織は日本の労組の典型の一つであり、外資を「排除」していることは以前にも書いた。かつて連合系ユニオンで外国車の販売店を組織化し、自動車総連に加盟を申請したら、「敵を入れるわけにはいかない」と断られたという。11/22に労働弁護団による「職場のハラスメント防止法」を作る必要性を訴える集会が11月22日開かれ、ヤナセ労組から発言があったが、企業内労組だと冒頭に自己紹介していた。本来は自動車総連に加盟すべきだが、そうはならないところに日本の特殊な閉鎖性がある。

国際的には当たり前になっているグローバルな感覚で進むべき世界の様々なシステムが、トランプの登場により再度逆行しつつあるのかもしれない。情報がまだまだ少ないが、労働組合がどう対応すべきか問われていることは間違いない。そんな中JILPTの山崎憲さんがフェイスブックに「ゴーンについて思うこと」として書かれていた。多くのところで共感する箇所があり添付しておく。多くの方と議論してみたいテーマだ。日刊ゲンダイの記事と併せて早朝の学習(?)としたい。

ゴーンについて思うこと(山崎憲 2018.11.28)
https://www.facebook.com/100000911761806/posts/2586147891425578/
原稿の締め切りに追われながらも、メモ的に書いておかねばと思い立つ。
逮捕からこの方、コストカッターとしてのゴーンと独裁的な経営についてばかりメディアで言われる。
さて、たしかに工場閉鎖、派遣切り、日産生命の清算といったコスト削減をしたのは確かだ。
その一方でなにをしたのか?僕が仕事をしながら修士の学生だった頃、ゴーンはさながら経営学のヒーローとして扱われていた。とりわけ、組織変革論やリーダーシップ論ではそうだった。
日産と対比されるのは常にトヨタだった。労働研究では知的熟練だの職場参加だのがもっぱらトヨタの工場を舞台にして取り上げられていた。
そこで重要だったのは「連携」だった。
日本の労働研究はその範囲を、工場という生産現場に押し込んでいたけれど、アメリカやヨーロッパ、オーストラリアはそう思ってなかった。「連携」は工場だけでなく、企業、そして企業グループで起こるものだった。
そして、日本企業はその連携が得意とされていた。ところが、日産はそうじゃなかった。縦割りで組織が硬直化していた。その縦割りを崩したのがゴーンの成功譚だった。
社内に熱意ある若手をゴーン自ら探し出し、その若手にクロスファンクショナルなチームに参加させることで縦割りを解消するとともに、連携力を有するリーダーを育成する。これがゴーンのしたことだ。
僕はアメリカ滞在中に、ゴーンに抜擢されたという現地責任者と会ったことがある。すぐ下のポジションの人よりも20歳は若かったが、ギラギラしたところはなく、柔軟で柔和な人だった。すぐに日本に帰り、本社で役員に抜擢されたと聞いていた。
こうしたことをまとめよう。
企業内→
連携力を行使できる組織変革
そのための組織変更、抜擢、リーダー育成
そして、グループ企業内では徹底した組織効率の最大化→ここがコストカッターとうつる。
ゴーンがやってきたことは、トヨタのみならず、世界で競争力のあるグローバル企業に共通していることだし、ウーバーなどのプラットフォーム企業にも共通する。また、アップルが製造をEMSに委託することや、グローバル規模のコンサル企業がRPAなどを活用することにも類似する。
コストカッターが極限までいくと、シェアードサービスや個人請負というその場限りの契約関係が多用されるようになるのと同時に、企業の中核部では連携といった人間力に頼るようになる。
一方、ゴーンの日産ではない日本の自動車メーカーとて、二次三次と連なる下請けを使い、本体からすれば大きな差のある労働条件で活用してきている。
その構造の是非はさておき、どのくらいの差なら許容できるのか?そもそも差があって良いのか?ということこと、コストカッターは同列にして議論されなければいけないと思う。
なぜなら、過去の村山工場の話と、現在のプラットフォームビジネスをはじめとしたネットワークを活用したビジネスモデルは延長線上にあるからだ。
そうみれば、ゴーンは、強欲な独裁者、ではなく、激しい競争の中で能力を発揮する経営者の一人、という評価ができるはずであり、そうした経営が我々の社会にとって適正か?という視点を持って語られる必要があると思うのだ。

巻頭特集 合法か違法か…ゴーンの罪状を冷静な識者はこう見ている(日刊ゲンダイ 2018/11/28)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/242574
 連日、次から次へと犯罪性が疑われる“悪事”を報じられている日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)。新たに出てきたのは、私的な損失の付け替えである。それはこういう話だ。
 ゴーンは個人の資産管理会社と銀行の間で通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引を契約していたが、2008年秋のリーマン・ショックによる急激な円高で17億円もの損失が発生。担保にしていた債券の時価が下がり担保不足に陥った。そこで銀行は追加の担保を求め、ゴーンは担保の代わりに損失を含むすべての権利を日産に移すことを提案。銀行側はこれを受け入れ、17億円の損失は日産が肩代わりする形となったという。
 これが事実なら、間違いなく会社の私物化なのだが、不可解なのは、この疑惑の取引を、当時、証券取引等監視委員会が銀行への定期検査で把握し、ゴーンの行為が特別背任などに当たる可能性があると指摘していたことだ。ならば、なぜその時に事件化しなかったのか。日産はゴーンを刑事告訴しなかったのか。銀行は告発しなかったのか。
 そのうえ、08年の取引だから、すでに10年が経過している。特別背任罪の刑事手続きの公訴時効は7年。事実だったとしても、ゴーンを罪に問うことは難しい。ここへきて、なぜこんな“出がらし”のような事案が表に出てきたのか。その背景を冷静に見つめる必要があるのではないか。
■悪質性を浮かび上がらせる
 元NHK司法キャップで武蔵野大客員教授の小俣一平氏がこう言う。
「2008年時に事件化しなかったのは、当時は、権力者のゴーン氏が不利になるようなことを誰もやりたがらなかったからでしょう。新聞記事を読んでまず疑問を抱いたのは、08年の話なのに公訴時効になっていないのだろうか、ということでした。時効ならば、なぜそんな記事を書くのか。ゴーン氏の悪質性を浮かび上がらせるためでしょう。世論を『反ゴーン』へと仕向けるため、検察が大マスコミに事件にならない話を書かせている、という印象です。
 今回のゴーン逮捕は、密室での司法取引による捜査なので、何が行われているのかなかなか見えず、疑問ばかり。大丈夫なのか、とも思っています」
 実際、ゴーンは東京地検特捜部の取り調べに対し、容疑を否認している。退任後に支払われる予定だった役員報酬について有価証券報告書への不記載を認めたうえで、「支払いは確定しておらず、記載する必要はない」と虚偽の意図を否定。一緒に逮捕されたグレッグ・ケリー容疑者(62)に「適法にやってくれ、と言った」とも供述しているという。不記載の違法性は裁判になっても争点になるだろう。
 元検事の郷原信郎弁護士も外国特派員協会での講演で、「逮捕の正当性に重大な疑義がある」「最近の特捜部の捜査を見ていると、かなり乱暴で危ない」と言っていた。親族の手当や娘の大学寄付金まで会社に支払わせたとされる強欲ゴーンを庇うつもりは毛頭ないが、刑事司法に精通する識者から懸念が出るようでは、捜査の行方はどうも怪しくなってきた。
■捜査のハードル下げ、無理やり、立件
 刑事裁判の有罪率が99%のこの国では、「推定無罪」は有名無実化。事件化する時は、容疑者は「犯人」扱いされ、検察の言い分がすべて正しいとなる。だが、そんな日本の司法が恣意的でデタラメなことは、過去の事件で立証済みだ。思い出されるのは、政権交代を目前に控えた小沢一郎民主党代表(当時)を吊し上げた「西松建設事件」と、それに続く「陸山会事件」である。
 あの時も連日、大マスコミが競うように検察リークを書き立て、「小沢イコール極悪人」という虚像がつくられていった。検察と大マスコミが一体化して、首相になるかもしれなかった政治家を抹殺しにかかったのだ。
 ところが、小沢の事務所に東京地検の強制捜査が入り、秘書が逮捕・起訴されるまではハデな大捕物が展開されたが、公判維持が難しくなると検察は「西松建設事件」から事実上撤退。資金管理団体の土地取引をめぐる「陸山会事件」で小沢を追い詰めようとしたものの、捜査報告書の虚偽記載まで発覚するズサン捜査が明らかになり、結局、検察は小沢を起訴できなかった。検察審査会が強制起訴したものの、最終的に無罪が確定した。
 検察に詳しく陸山会事件もウオッチしていたジャーナリストの魚住昭氏はこう言う。
「検察は小沢サイドが西松建設から『ヤミ献金』を受け取ったとして捜査したが、これが見込み違いと分かると、陸山会事件で立件した。しかし、その容疑の本質を突き詰めると、政治資金収支報告書に記載すべき事項を翌年に回したという『期ずれ』に過ぎず、刑事事件で立件するに値するのかという疑問が残りました。今回のゴーン事件も同じような捜査手法に見えます。有価証券報告書の不記載という容疑で逮捕したものの、突き詰めると刑事責任を問えるのか分からないのに、いかにも大きな罪を犯したかのように捜査していく。その一方で、森友事件のような政権に関わる政治案件では動かない」
 森友事件では、国有地が8億円も値引きされて売却され、財務省の決裁文書改ざんまで明らかになったのに、検察は、改ざんを主導したとされる佐川宣寿前国税庁長官はおろか、誰ひとり起訴しなかった。口利き賄賂疑惑の甘利明元経済再生相も立件されず、今や自民党選対委員長として復権している。
■「国策捜査」は国内でしか通じない
 本当の巨悪は野放し。それでも自らの存在価値を世間に知らしめたい特捜検察にとって、ゴーン逮捕はうってつけの大型経済事件だったわけだ。
 世間を騒がせた経済事件といえば、「ライブドア事件」や「村上ファンド事件」があった。堀江貴文氏と村上世彰氏という時代の寵児ともてはやされた2人は、暴走する金融資本市場において、“見せしめ”として犯罪者にさせられた、という見方もある。両事件は「国策捜査」とも言われたが、今回のゴーン事件も同じにおいがする。
「このところ検察は、捜査のハードルを下げて無理やり、立件していく傾向が強くなっていた。ゴーン事件も報道を見る限り、ハードルが下がっている気がします。誰が見ても有無を言わせぬ罪状がある場合と違って、今回は裁判で違法性をめぐって論争を招くでしょう。これまで報じられている情報の範囲で立件したら、フランスの世論からは批判される恐れがあると思います」(魚住昭氏=前出)
 事件はゴーンひとりの問題ではなく、ルノーVS日産という日仏経済戦争の様相を呈している。仏政府にとってルノーは、経済政策や雇用に関わる死活的に重要な準国営企業だ。日本の「国策捜査」は国内だから通用するのであって、外国に“葵の御紋”は通じない。
 数多くの経済事件を取材してきた経済ジャーナリストの有森隆氏もこう言う。
「今回は、ライブドア事件や村上ファンド事件のように、検察のシナリオ通りにスンナリ進むとは思えません。ゴーン氏もケリー氏も、会社の承認の下でやったことだと主張している。悪質性の線引きはなかなか難しい。ゴーン氏は黙秘することなく自分の考えをしゃべっているといいます。大使館員が連日、拘置所でゴーン氏と面会していることもどんな意味があるのか。ゴーン氏は普通の基準で測れる人物ではないのですからね。仏のジャーナリストの間では『ルノーが絡むと全て政治問題化する』と言われてきた。日本の検察と日産にそこまでの覚悟があったのかどうか。甘かったのではないのか」
 拘置所のゴーンは、「穏やかで落ち着いているように見えた」(駐日ブラジル総領事)というから不気味だ。検察はイケイケのままでいられるのだろうか。

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内 容 ニックネーム/日時
「自称」連帯ごっこでは【現実】に対抗できないと理解したからこそ、
まずは自身の周囲に居る人々から救うべきだと考えたんでしょうな。何か問題でも?(失笑)


日本国民には強気でも、相手が"外人"となれば応援ですか(失笑)
オーバーステイ"外人"庇い立ての次は経済事案犯罪擁護とは/(^o^)\ナンテコッタイ

水谷氏を含む「パヨク」の舶来事大が日本国を滅亡させるのでしょう。



経済屑どもがどんな屁理屈並べ立てても、ゴーンと手下が「首切り屋」なのは間違いない。


大勢の失業者を出した奴を擁護している経済系害虫の言い分に対してあなたは批判さえしない。本当に労働者の味方する気あるの?


そしてこいつや同類の輩どもが成果主義を産業界に持ち込み、
あなた方が強く反対している「高プロ」への道を切り拓いてしまったんですぞ!

なお、収監中に事故に見せかけて「始末」してしまえば首切りゴミと手下を消去出来ますよ(藁)
韓国人と仕事して困ったことまとめ
2018/11/29 12:37

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